幸せの探検

東京とハワイで自由気ままに活動中。ヒーリング・スピリチュアルカウンセリングのサロンを営んでいます。http://laral-ight.net/  幸せはなるものでなく感じるもの。夢を叶える、幸せに暮らす、自分の人生を生きる、地球とか宇宙とかをテーマに書き散らかしています。

【その1】大重潤一郎監督作品「光の島」「縄文」の上映会に行ってきました

東京自由大学で行われた、大重潤一郎監督作品「光の島」「縄文」の上映会に行ってきました。

 

f:id:laralight:20141215123447j:plain

「光の島」は、監督が1983年から制作を開始し、13年の歳月をかけて1995年に完成した、16ミリフィルム映画です。10歳の時に母を亡くして「死んだら何もならん、つまらんものね」という言葉がずっと心の中にひっかかっていたそうです。

 
この島が心象に訴えてくるものを映画にしたい

監督は黒潮に育まれた沖縄の島々を旅していた時に、舞台となった新城島(通称 パナリ等)に出会い、そこは強烈な力で迫ってきたのだそうです。

映画の中で主人公は、魂の旅の道すがらに島の自然の営みの中に、小さいころに聞いてひっかかていた母親の何気ない一言の答えを見出していきます。

 

この映画も、「縄文」もそうですが、ドキュメンタリーでもなければ、ストーリーがあるものでもなく、見た者の心のなかに何が想起されるのか、というジャンル(?)だと思います。だから、一度見ただけで終わり、ではなく繰り返し見ることによって何が沸き起こるのかが大事なのよ、と上映会に来られていた初老のご婦人がおっしゃっていました。

本当にそうだと思います。

 

身体に響く映画

私の場合は、面白いことに身体のあちこちに痛みが出てきました。ん?と感じていると、昔の古傷ばかりです(笑)金属バットで殴られた右肩。バイクで車と正面衝突して割った右膝。仕事のし過ぎで腱鞘炎になった手首。

この映画からエネルギーがにじみ出ている?そのエネルギーは自然の中に循環する大いなる生命力なのではないかと思いました。私の中の治癒力と生きる力みたいなのが呼応しているのではないかと。

フィルムの中にも、磁気媒体だからこそ、そこまで記録できるのか!と小さな衝撃を受けました。まぁ、監督の力量なのでしょうけどね。

心に響く映画はたくさんありましたが、身体に響く映画は初めてでしたね(笑)

 

島時間で編集するために制作13年の年月を費やす

映像美で言えば、今のハイビジョンカメラには叶わないでしょう。眠くて寝る人も続出するような映画ですが、背景を知るとすごい映画というのが良く分かります。

監督が、上映会の後にスカイプで映画の解説をしてくれました。

その中で、この映画が13年もかかったのは、ある時期から開発が始まり島に入れなくなってしまったのだそうです。監督は島で編集作業をしたかった、都心という場所で編集ができないと言うのです。なぜか。

都会で編集をすると、秒単位で区切るようになってしまう。そうではなくて、島の時間というものがあって、体がそうなっていないとだめで、だから島で編集したかった。

で、阪神淡路大震災がちょうど起きた時に、今ならいけると思って映画ができあがったんです。

私もこの感覚は良く分かります。

中国の北東部で瞑想三昧の暮らし(外資系IT会社に転職したはずなのになぁ 笑)をしていた時に、日本に一時帰国した時の体内時計の感覚の違いに非常に違和感を覚えた経験があります。東京は何もかもが早過ぎるのです。

時間の流れ方の違うところに移動すると、体感覚が追いつかなくなります。監督は、島の時間の身体感覚で映画製作をする必要があって、その機会を13年間も待っていたのですね!これを生粋の映画人というのではないでしょうか。

おそらく、大震災の後のカオスの中で身体感覚は本能が起動し、生きる力だけが頼り、みたいな状況・状態だったからではないでしょうか。

 

この映画は、TSUTAYAでレンタルできる代物ではないでしょう。もし、この映画に出会う機会があったら本当にラッキーな事だと思います。物語ではないのでストーリーの説明があまりできないので、あらすじの代わりに監督の言葉を載せておきたいと思います。

 

UMI映画 出版実行委員会発行「光の島」より引用

ところで私は兼ねがね白菜や大根をつくるように映画をつくりたいと願ってきた。この世にあるものに自らの生命感を重ねあわせて対峙したいとお思い続けてきたからだ。凡そあらゆる自然物、あるいはその加工物は生命の由縁に基づいて存在している。そしてそれら自身は原型の周りに必ず気配を発し、漂わせている。その気配を含めて実態と思う気持ちが、映画づくりを白菜や大根を慈しみ手作りする風へと誘う。これ迄見てきた映画のいくつかの記憶に残る画面は、その場の気配に加えて音頭や湿度、匂いといった空気感まで伝えていた。

 

その2へつづく